• 埼玉県さいたま市大宮区仲町2-9 仲町シロタビルEAST301
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矯正治療について

矯正治療Q&A

矯正治療前について

何歳ごろから矯正歯科治療したらよいですか?
矯正治療は、健康であれば何歳でも治療をすることは可能です。治療してみようと思ったときがベストな開始時期です。
一方、子供の矯正治療に関しては、成長を利用することで骨格的な問題点や顎と歯の大きさのバランスを整えることが可能なため、一般的に上と下の前歯が4本ずつ生え変わった小学校中学年から高学年に開始することが多いです。しかし、受け口(下の前歯が上の前歯よりも前に出ている)の場合は上顎骨の前方成長が小学校低学年の時期に生じるため、早期の治療(5,6歳ぐらい)が推奨されますので早めに一度ご相談ください。
また乳歯がなかなか抜けない、抜けたのに大人の歯が生えてこないなどがありましたら早めにレントゲン撮影を行い、これから生えてくる予定の永久歯の状態を確認する必要がありますので、その場合も早めに一度ご相談ください。すぐに矯正治療は必要ではないかもしれませんが、適切な開始時期をご提案致します。
抜歯をしたくないのですが……
当院では、口元の美しさを最優先に考えており、また、長期の歯列の安定を図るために過度な歯列拡大による非抜歯治療は推奨しておりません。そのため、口元が出ていない、過度な拡大をする必要がない、親知らずが存在しない(または既に抜歯している)などの条件を満たした症例のみ非抜歯による治療を選択するようにしています。
抜歯による治療を選択する場合においても、抜歯が本当に必要かどうかをきちんと精査し、できるだけ最小限の抜歯で済むような治療方針を提供しております。
歯並びが悪いと何かデメリットがありますか?
歯並びや咬み合わせが悪いと、1.歯周病になりやすいので、将来的に歯を失う確率が高くなる 2.むし歯になりやすい 3.発音障害の原因となる 4.心理的なコンプレックスが生まれるといったデメリットがあります。
矯正歯科治療の期間・通院頻度はどれくらいですか?
中高生や大人の矯正治療であれば約2年前後の期間を要します。しかしながら治療が難しい患者様の場合には3年以上かかる方もいますので、相談時にある程度の期間の目安をご説明させていただきます。
また子供の矯正治療の場合、永久歯が生え変わる12歳頃までに成長を利用したI期治療を行い、永久歯交換後、Ⅱ期治療へと移行します。Ⅱ期治療は1-2年ほどかかります。
通院頻度は、ワイヤーを用いた治療(唇側矯正・舌側矯正・部分矯正)は基本的に1か月に1回のペースで通院が必要です。マウスピース型矯正装置を用いた治療の場合は1~2か月に一回、子供の矯正治療の場合は治療内容にもよりますが、1~3か月に一回のペースで通院になることが多いです。
また矯正終了後の保定期間中あるいは子供の矯正治療における成長観察の時期は3~6か月に一回のペースでの通院になります。
費用はどれくらいかかりますか?
一般的な成人の表側の矯正治療の場合、総額としておよそ100万円前後となりますが治療方法により料金は変わりますので、初診相談時にある程度の目安をご説明させて頂きます。
子供の矯正治療の場合は2段階に分かれており、I期治療ではおよそ40~50万円、II期治療ではおよそ50万円前後とお伝えしております。
分割払いは可能ですか?支払い方法は?
基本料金に関しては一括払いあるいは分割払いが可能です。当院では院内分割(無利子、回数制限少ない)と提携のデンタルローン(有利子であるが、回数制限多い)をご用意しております。
またお支払い方法は、現金、クレジットカード払い、口座振り込みでお願いしております。詳しくは相談の際にお聞きください。
矯正治療を受ける先生・病院の決め方は?
矯正治療は長いお付き合いになるため、患者と歯科医師・病院との信頼関係が必要不可欠です。また通院が難しいと治療結果に影響を及ぼすため、通院しやすい医院を選ぶことも大切です。
一般歯科に併設されている矯正歯科の場合、一般歯科治療を同じ病院で受けられる利点はありますが、担当医が非常勤になることが多いため、診療日数が限られており、治療日を合わせるのが難しい、予約が取りにくいなどがあります。
一方、矯正歯科治療を専門に行う歯科医院の場合、一般歯科治療を近医の連携医院で行っていただく欠点がありますが、担当医である矯正を専門に治療している歯科医師が常勤であるため、診療日数が多く予約がとりやすい、急患対応にも対応しやすいなどの利点があります。また、治療設備は矯正歯科を専門に行うために用意されているため、様々な症例、治療方法に対応することが可能です。

矯正治療中について

矯正治療中に痛みはありますか?
ワイヤーでの矯正治療中の痛みには、食べ物を噛んだ時の痛み、歯が浮くような痛みなどが挙げられます。これらの痛みは、初めて矯正装置を装着してから2~3日は感じることが多いですが、1週間程度で慣れてきます(個人差があります)。毎月のワイヤー調整時にも半日から1日程度の痛みが生じます。このような痛みを減少させるべく、当院では「形状記憶合金」のワイヤーを用いた治療を行うことにより歯にかかる力を極めて低い状態に保った「痛みの少ない治療」を提供しております。
また、歯の痛みとは別に、ワイヤーや装置が口の中で接触する痛み(口内炎)があります。ほとんどの人が数日間で慣れますが、装置の当たる部分をワックスなどでカバーして徐々に慣れていってもらいます。
むし歯にならないですか?
矯正装置により歯磨きが難しくなるため、むし歯になりやすい環境になることは事実です。
しかし、毎日の歯磨きを徹底して行っていただいた上で、来院時のクリーニングやブラッシング指導を行なうことでむし歯を回避することは可能です。
治療後後戻りはしますか?
矯正装置をはずした後は最低2年間の保定観察を行う必要があります。保定観察中は保定装置(リテーナー)という後戻りを防止する装置を用います。装置をはずした直後の歯はかなり動揺しており、口の中の環境も新しい歯並びに適応しておらず、きちんと保定装置を使用しないと、でこぼこが生じたり、隙間が開いたりする場合があります。
治療期間の間に結婚・妊娠の可能性があるのですが…
結婚式に合わせて一時的に装置の全部または一部をはずすことができます。式が終わりすこし落ち着いてから(新婚旅行後など)改めて治療を再開します。なお再装着時に数万円の追加費用がかかりますので、ご了承下さい。
妊娠に関しては、矯正治療に与える影響は少ないですが、1.レントゲン撮影 2.麻酔 3.投薬はできるだけ避けたほうがよいです。妊娠の可能性がある場合には、必ずお申し出ください。「つわりがひどい」あるいは「妊娠に専念したい」との理由で治療を中断することも可能です。患者様の状態と相談しながら無理のない治療を行っていきます。
治療期間中に引っ越しするかもしれないのですが、どうすればいいですか?
当院へ通院していただくことが難しい地域への引っ越しの場合、引っ越し先近隣の矯正歯科医院へ継続治療の依頼をしております。その際、医院によって治療費や料金体系などに差があるため、患者様には転医時に追加費用負担が生じる可能性があります。当院では転居先でも安心して治療を受けていただけるよう引き受け先の先生をできる限り紹介させていただきます。(日本臨床矯正歯科医会所属の先生、東京医科歯科大学矯正歯科外来の同門の先生、Tweed study groupの先生などから引き受け先をあたっています)*転居先の地域によっては、引き受け先の先生を患者様ご自身で探して頂く必要がありますのでご了承下さい。

装置について

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療について教えてください。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療とは歯科矯正用アンカースクリューという直径1.4mm、長さ6-8mm程のチタン製のスクリューを歯茎(骨)に埋入し、そこから歯を牽引することによって、「難易度が高い不正咬合」に対する矯正治療をより短期間で、より高い治療水準でゴールに到達することが可能となる治療方法です。また、従来ではヘッドギアなどの装置を1日12時間使用しなければいけなかった症例に対しても、ヘッドギアの装着なしに治療することが可能となります。歯科矯正用アンカースクリューは歯の欠損部に用いるデンタルインプラントと異なり、治療後容易に除去することができ、スクリュー除去後の歯茎と骨は1週間も経てばもと通りの「健全な状態」に治癒します。
当院では、歯科矯正用アンカースクリューを併用したほうが治療効果と治療経過において患者様にメリットがある場合には歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療を提案しております。詳しくは相談の際にお聞きください。
*歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合には追加費用がかかります。
舌側矯正とは、どのような治療ですか?
舌側矯正治療(リンガル)は、ブラケットを歯の内側に取り付けるため、外側から見えにくい矯正方法です。特に専門性の高い治療ですが、当院では外側からの治療と変わらず「きちんと」治すことができます。しかしながら、舌側矯正装置による治療では、治療期間が長くなる、費用がかかるなどの問題もありますので、唇側から治療を行うか、舌側から治療を行うかは初回相談時にお尋ね下さい。

歯並びからのお悩み

上顎前突(じょうがくぜんとつ)
前歯が出ている

(出っ歯)

下顎前突(がかくぜんとつ)
下顎が前に出ている

(受け口)

開咬(かいこう)
前歯で噛めない

(かいこう)

叢生(そうせい)
歯がガタガタ

(そうせい)

過蓋咬合(かがいこうごう)
下の歯が見えない

(かがいこうごう)

空隙歯列(くうげきしれつ)
歯と歯の隙間が気になる

(すきっ歯)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(出っ歯)

出っ歯とは

上の前歯が前に突出している状態

原因

骨格的に上顎が前にある、下顎が後ろにある、その両方。上の前歯が前に傾いている

リスク

前歯で噛めない、転倒して破折しやすい、口が閉じづらいため、口呼吸になる、口腔内が乾燥し、むし歯、歯周病のリスクが高くなる、口呼吸になる、口腔内が乾燥し、むし歯、歯周病のリスクが高くなる。口を閉じると下顎に力が入る。

下顎前突(がかくぜんとつ)

下顎前突・反対咬合(受け口)

受け口とは

下顎、下の前歯が上の前歯よりも前へ突き出している状態

原因

骨格的に下顎が前にある、上顎が後ろにある、その両方。遺伝的要因

リスク

下顎が出ていてしゃくれている、前歯でも奥歯でもうまく噛めない、咀嚼しにくい、滑舌が悪く言葉が聞き取りにくい

開咬(かいこう)

開咬

開咬とは

奥歯で噛み合わせても、上下の前歯に隙間ができる、当たらない状態

原因

指しゃぶりや舌を前に出す癖、骨格的な問題

リスク

前歯で噛めない、見た目の問題、奥歯に過度な力がかかっている、滑舌が悪い

叢生(そうせい)

叢生(歯のでこぼこ、がたがた)

叢生とは

「そうせい」と呼び、歯が重なってでこぼこに生えている状態

原因

顎に対して歯が大きい、歯列が狭い、永久歯の生え変わる順番や位置が悪い、奥歯が前にずれている等

リスク

歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病になりやすい、汚れが溜まりやすい、見た目で目立つ

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合

過蓋咬合とは

噛み合せると上の前歯が下の前歯を覆い、見えない状態

原因

上の前歯が内側に傾斜している、噛む力が強い

リスク

下顎の成長を阻害する、下顎の運動を制限する

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列・正中離開(すきっ歯)

すきっ歯とは

歯と歯の間に隙間がある状態

原因

顎に対して歯が小さい、永久歯が不足している、舌で押している、上唇小帯の緊張

リスク

サ行が発音しにくい、上の前歯に隙間が空いていると目立つ

矯正歯科治療のリスク

2018年に改正された厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自費診療に係るリスクや副作用を情報提供することも求められています。美しく健康的な歯ならびやスマイルには大きなメリットがあることを理解しつつ、すべての医療と同様に歯科矯正治療にも潜在的なリスクがあることを理解して頂く必要があります。これらのリスクは、「矯正治療を受けるべきではない」というほど深刻なものではないことがほとんどで、私自身も経験したことが無いものや経験上0.1%以下といった程度のリスクもあります。すべてのリスクや副作用が生じるわけではありませんが、記載しておきますのでご理解のほどお願い致します。

矯正治療の一般的なリスクや副作用について

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間で慣れます。
  2. 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性もあります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 矯正治療中には装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、しっかり磨いてもらったり、メンテナンスを受けてもらったりする必要があります。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。また、ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  7. 治療途中に金属アレルギーの症状が出ることがあります。
  8. 矯正治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  10. 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  11. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  12. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が損傷する可能性があります。
  13. 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  14. 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  15. 顎の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  16. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。